6話 絶叫マシーンもいきすぎると気持ち悪いだけだよね
きもいっ
周りを見回せばてっぺんハゲ
通称カッパ親父まりもの群れ
あ、カッパに失礼?
・・・だって見事にみんなてっ辺だけツルッツルなんだもん
てか慶次と比べちゃ駄目だ・・・
慶次がかわいそうだっ
俺はザ/ビ/エ/ル通称ザビーの本当の顔はしらないっ
ん?ザビーが本当の名前か?
てかどうでもいいっ!俺はあのまりもは受け付けられないんですっ!!
ファンの人ごめんなさいっ!!
俺には無理ですっ
俺の叫び声で何匹の親父まりもは衝撃で飛んでいった
慶次も目をばってんにしてくらくらしている
「うぅ・・・・・・声でかい・・・」
「あ、ごめん」
恨めしげに言う慶次を
指で撫でてやるとむすぅっと膨れて拗ねてしまった
あぁ・・・このやろ
可愛いなぁぁぁぁぁっ!!!
「オーアナタたち、愛を知らナーイ!!・・・悲しいネ・・・でもダイジョウ・・・」
「うぜぇ黙れ、親父まりも」
奴が言葉を言い切る前に止めてやる
愛?愛ならあるぜっ
今現在進行中だっ!!
慶次にも、もちろんにもっ
愛してやまないぜっこらぁ!!
ん?愛の種類が違う?
そこは突っ込んじゃいけないぜ!!
会話を止められてショックを受けているまりもハゲ親父
その周りの信者と思われる奴らがそれを見て騒ぎたてる
「意義あり!!被告は愛を無視している!!」
「お前に判決を言い渡す!!懲役百万年ッッ!!」
・・・・・・・・・・・・
「さぁて出口はどっちだ慶次」
「んーこっち」
俺たちは何事もなかった、見なかったというように回れ右をした
無視だ無視
関わってたらきりがねえよ
慶次に言われた出口を目指し歩き始める
ちなみに夢吉は外を通ってきている
洗脳されたら大変だもんな、まりもに・・・
「オ〜お兄サンまっテ〜」
「狽、げっ!!?」
俺が歩き始めると
ザビまりもが叫びはじめた
と、同時にそのまわりの連中と共に追いかけてくる
狽「、いやだぁぁぁぁぁ!!!!;;;
ま、まりもが足にっ足にぃぃぃ;;;
わらわらと人の足にくっ付いてくる大量のまりも
よく見てみると、これだけ集まっているのは流石に気持ち悪いっ
果てしなく気持ち悪いっ
「け、慶次、慶次っ;;これ何とかできない?;;」
「む、無理っ元の体ならなぎ払えるんだけどっ狽ャゃー;;」
思わず慶次に助けを求めると
慶次も近くによって来るまりもに苦戦中で・・・
あ、ポケットに進入してきた;
わあぁぁぁ;
慶次がへばり付かれてるっ
くっ付きすぎっくっ付きすぎだから!!!;
「こっち来い慶次;;」
俺は急いで慶次からそのまりもを引き剥がし手の中に非難させる
あ、危ない危ない;
危うく慶次を親父まりもに奪われるとこだった・・・
「えぇい、我慢しろよっ慶次」
「へ・・・・・うわっ!!;ちょ、待っ・・・;;;;」
「GOー!!!」
と叫びながら全力ダッシュ!!!
慶次をハゲにさせてたまるかぁ!!
その衝撃でくっ付いていたまりもが『アーレー』とかいいながら剥がれて行く
あぁ、よかった気持ち悪かったんだよ・・・マジで・・・
まりもを振り払い
廊下を全速力で突っ走っていくとなにやらちまちま動く影
ん?あれは人形・・・?
まりもじゃない・・・
一瞬可愛いものセンサーが動きかけた・・・が
その人形の顔を見た瞬間
・・・萎えた・・・
「慶次・・・キモイ人形が動いてる・・・」
「・・・・・・・・」
うえぇ、と慶次に話しかけると・・・
あれれ・・・?慶次からの返信がない?
・・・・・・?;;;
おかしいと思い手の中の慶次をそっと見ると見事に目を回していた
どうやら走ってる時振り回していたのでそのせいらしい
軽い絶叫マシーンにのってる気分を味わったのだろう
いや・・・シェイクされてるからそれ以上か・・・;;
「ご、ごめん・・・;」
「・・・ぉえ・・・き゛も゛ち゛わ゛る゛ぅ・・・・・・」
口を押さえ青ざめた顔で丸まる(元から丸いけど)慶次
ごめん、ごめんよ;
振り払うの一生懸命で君の事ちゃんと考えてなかったよ;
本当ごめんッ!!!;;
手のひらの慶次になんども頭を下げると少し回復したのか苦笑し
「もう・・・いいって!;;でもさっきのはかんべんな・・・;」
「はい・・・反省しております・・・;;」
うぅ・・・優しいぜ慶次・・・
その優しさが今の俺には染みる・・・
あぁなんてことを俺はお前にしてるんだ
本当、これから気をつけるよ;
さて、気を取り直して
このミニ人形たち・・・どうするか・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
よく見るとキモ可愛い・・・?
ちょろちょろと動く人形・・・
なんだろう無性にこう
蹴飛ばして踏み潰したくなるような可愛さがふつふつと・・・
「大丈夫か?頭」
「・・・はっ!?え、あ、俺声に出してた!?;」
心(ハート)の中で呟いているつもりだったのに!!
と、慶次に言うと呆れたような顔をして溜め息をつかれた
てことはもろばれ?
今の俺の心の中もろばれ!!?
「思いっきり声に出てたから・・・蹴飛ばして踏み潰したくなるってのはわかるけど、可愛いはないだろ・・・」
「うぅ・・・だってこういうのをキモ可愛いと・・・」
言わない?と聞いてみたら
何その言葉?と言われ思いっきり否定されました
ありえないから、と・・・
・・・ですよね・・・
「オー、ソレ、ザビー城みやげのチビザビーネ!お一つどうデスカー?一つ百両で売ってるヨ」
ふーん土産か・・・
「慶次、百両ってどれくらい?」
「高い」
「へぇ、じゃあいらね」
この時代の金のうんぬんはわからない
でも慶次が高いってんだから高いんだろう
わざわざ金だしてまで持ち帰りたくはない
持ち帰ったとしてもストレス発散がいいとこだ
どんなものでもギャクタイハイケナイヨ?(まじで)
そしてなにより俺は金をもっていないしな
「俺はこの野菜でいいや・・・」
さっきダッシュしてたときに偶然見つけた畑の野菜
走る勢いついでに引っこ抜いてきたぜ!!(泥棒)
うん
食欲はないけど何も食わないでこれからいくよりはまだいいだろう・・・
そう思って野菜を見ていた俺
その反対の手には慶次が青い顔をして固まっていた・・・
NEXT
どうでもいい舞台裏
慶:・・・・・・
佐:・・・なんていうかさ・・・
親:慶次・・・気の毒だな;
政:握り潰されそうになったりシェイクされたり・・・
慶:・・・・・・
幸:可哀相でござる・・・
慶:・・・同情するなら恋をくれ
佐:いやいやキャラ違うでしょ風来坊;;
兄:そしてラストにはあの野菜・・・(ボソ)
慶:う゛腹が・・・;;
佐:何何?;そんなにきついの?:
親:思い出させてやるな佐助・・・
慶:もうあれ作った奴殺らないと駄目な気が・・・(ふら)
政:Wait!!;;慶次!
幸:もう政宗殿があの世に送ったから落ち着くでござる慶次殿!!;
親:この二人に止められてたらおしまいだぜ慶次・・・
佐:だから慶ちゃんキャラ違うって;;
兄:なんか別の意味で慶次夢だな・・・でもこれまりもだから姿
慶:人型で、想像して欲しいような・・・して欲しくないような・・・;;
佐:どっちもどっちだよね;;結局は風来坊がやられてるから・・・
兄:えーとさん見に来てくれてありがとう・・・こんなのりな奴らだけど構ってやってくれな?
佐:狽アんなのりの奴らって失礼な!!;
政:でも俺ら出てくるのまだまだだよな・・・
兄:意外に出番早いかも・・・(ボソ)
慶次以外:「「「「え〜・・・びっみょう・・・」」」」
兄:だよな・・・
2008 3/7