第2話  何これ毬藻?


















俺は平凡な一般学生だ・・・
だって一般学生だった
ただ、俺よりずっとずっと一生懸命で、頑張り屋さんで・・・
ちょっと意地悪な所とかあったけど優しい所もいっぱいあって



・・・んで・・・



あぁ!!もうなんでこんな事になった!!?
俺のせいだよね・・・
俺が、が眠い中誘っちゃったから・・・
誘わなかったらこんな事故になることもなかったのに



!!;」
「・・・・・・・」



かけよった俺は必死でを呼ぶ
だけど・・・血がいっぱい出てるし
どうしよう、こ、こういうとき確か動かしちゃだめなんだよね・・・;
あぁ、もう救急車はまだこないのか!!
こうしてる間にも血が流れて・・・が・・・
俺がイライラしているとが俺の服の袖を引っ張ってきた




「・・・ぉ・・・ちつ・・・・け・・・・」
「!!・・・っ」
「・・・・・・・・・・」
「え?何?;・・・って、やっぱ駄目!!喋っちゃ駄目だよ!!」




今救急車来るからね!!;と俺が焦ったように言うと
は血だらけだけど口の端を上げて




「・・・ば・・・か・・・間抜けずらが・・・泣・・・くな・・・・」




と、俺を安心させるように笑った




・・・っ馬鹿・・・
こんなになってまで俺を心配するなよ・・・
自分が大事だろ・・・馬鹿野郎・・・



その後救急車が到着し、は運ばれた
俺は当然それに一緒に乗り病院へと向かった




運ばれた先は緊急治療室
は両親がとっくに亡くなってるため付添い人とかがいない
待っているのは俺だけ・・・
緊急治療室の前で俺は祈った
助かって欲しい・・・
もうなんでもいいから助けて欲しい・・・
なんでがこんな目にあう
俺より何十倍も頑張ってる奴がなんでこんな・・・
代われるもんなら代わりたい
でもそんなこと願ってもかなうはずもなく、俺はただただの無事を願った





それから数時間後
治療が終わり医師が出てきた・・・
いろいろ難しい事を言われたりしたけど
どうやらはいつ目覚めるかわからない、下手をすれば植物人間状態になるという
そんなとんでもない状況になってるらしい
しかも両親がいないから治療代とかも払えなくて・・・
このままじゃ、本当死んでしまう




どうしよう、どうしよう・・・どうすればいい・・・?



どうすれば助けられる・・・?




頭の中がパニック状態
の病室は本来入っちゃいけない・・・
だけど俺は許可を受けその場に座りこんだ
真っ白い壁、大きな機械、そしてベットその中に俺の親友の体は横たわっている
の体には何十本ものコードが繋がっていた



・・・こういうのってなんだろう・・・
どんだけこいつが俺にとって大事だったかってのがわかる・・・
わかってたつもりだったけど・・・さ・・・
それの何十倍も大事だったんだ・・・



「やだよぉ・・・なぁ・・・起きてくれよぉ・・・・・・」



たのむよぉ・・・と、俺の情けない声と無機質な機械音だけが
病室に木霊した











はずだった・・・












『おぉ、見事な間抜けずら・・・おーい泣き止めー』



・・・・・はい?
目の前に何かが浮んでいる
誰?
てか何これ!?なんか変なのがある!!;
思わず目を見開き泣きっ面のまま呆然としていると



『そんな目を見開くと目玉転げ落ちるぞ?』



わははと笑うそのちっちゃな・・・、・・・



「まりも!!!?」


『誰がまりもじゃい!!!!!』



ぺちっと俺を針金みたいな手?らしき物ではたく
そんなのではたかれても何も感じないんだけど
だって、どう見ても赤いもじゃもじゃの小さなまりもが・・・



『えぇい、これは仮の姿、俺は自称神様だ!!』



・・・自称かよ・・・
どこぞの音ゲー界の神様が頭をよぎった
てか、神様!!!?本当に!!?
俺は自称神様に縋りつく



「な、なぁ!!自称神様だかしらねぇけど、こいつ、なんとか助ける事ができないか!!;」



俺の大事な親友・・・って言葉じゃもう言い足りないくらい大事な奴なんだ
と、ぎゅうぅぅぅぅぅうっと手を握りしめながら必死で言う




『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!潰れるっ中身出るぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!離せ馬鹿野郎!!!;』




「あ;」





縋りつく以前に握り込んでたらしい・・・
自称神様は俺の手の平に潰されてへろへろだ
慌てて離してやるとぷりぷり怒り出した



『たく・・・馬鹿は見た目だけではないんだなっ』



やばい・・・今ので怒らせたか・・・?;
このままじゃ助けてもらえる物も駄目になる



「もう馬鹿でも何でもいいからこいつ、俺はこんなだけどこいつは本当いい奴で・・・なんでもすっから・・・」



だから助けてください・・・
最後の方は聞こえないくらいに小さな声になってしまった
だって・・・もうすがれるのこいつしかいないもん俺・・・



『今の言葉・・・二言はないな?』

「・・・うん・・・っだから頼む・・・」



俺がそういったとたん自称神はニヤッと笑った
まるで最初からそれを見越していたような・・・
まぁ俺も悩んでるひまねぇけど・・・



『よし、決まった、今から飛ばす』



「・・・飛ばす?」



はい?
なにやら物騒な言葉が聞こえたきがするぞ?
・・・飛ばすって何を・・・



『お前を』

「ちょ、勝手に心読まないで!!?」

『今からお前を飛ばす、んで俺みたいなのを見つけ出してほしい』



・・・・・・・・はい?
俺みたいなの・・・
この自称神みたいなのってことは・・・





「・・・まりもを?」

『誰がまりもじゃい!!!!これは仮の姿だといってるだろうが!!!!』



・・・・ドウミテモマリモデスガ・・・・・



てか



「そういや自称神様はなんでその姿??」



説明にしてもそんな姿でいる必要がないだろうし・・・
なんで・・・?



『ゴホン・・・実は、とある世界の奴らをこのような姿にしたら・・・罰があたったらしくてな・・・』

「・・・・・神様なのに?」



そう言って疑い深い目で見つめるとものすごい勢いで視線を反らしやがった
・・・こいつっ



『いや、実は俺の世界なんだが・・・これまた困った奴らが多くてな、んで俺が大人しくさせようとしてこの姿にしてたらやりすぎたらしくて・・・均衡が・・・』

「崩れたのな・・・」



なんとまぁお決まりな・・・
人のこと言えねぇじゃねぇか!!
どんだけまぬけ・・・?



『しかも俺の力も弱まっちまった、だから頼む、まりもになった奴らを元に戻して俺の力を回復させてくれ!!』



・・・・
なんか逆に頼まれちまった・・・
てか自業自得じゃねぇか!!
しかもまりもって自分で認めたし!!



『ちなみにまりもから戻すにはとある物語の話通りにやれば戻る・・・という事に設定した!!』

「・・・・・・へぇ・・・」



設定できるんだ、そんな力はあるんだ
だったらそれを少しでもまりもを戻す事に使えよ!!
なんかどうでもいいな・・・本来の俺ならほうっとく
でも・・・



「それで元に戻したら、助けてくれるんだな!!!?」



もう、こいつを助けてくれるなら俺はなんだってするよ!!
もうまりもだろうがなんだろうがどんと恋!!



『あぁ・・・ちゃんと助ける。向こうに着いたら連絡してやるから』

「おう、頼むぜ。で、そのまりもが生息してる世界ってどこだ?」



アメリカか?中国か?
それともどこかの星か??
あ、まずい、俺日本語意外はなせねぇ



『あぁ、言ってなかったか?戦国乱世、お前も知ってるゲーム、戦国BASARAの世界だ』









・・・・What!!!!!?










「ちょ、まったまった!!!;;」

『んじゃぁなぁ』





ちゃんと働いてこいよ、と
俺の制止を聞かず吹っ飛ばしてくれやがりました・・・
おのれ自称神め・・・








視界は暗転・・・




てか戦国バサラ・・・




どうしよ・・・






俺おたくではあるけど、めっさ軟弱な一般人なんですけど・・・































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どうでもいい舞台裏




















兄:・・・・・・・

慶:誰もでないじゃん

政:何が二人出る予定・・・だよ

佐:本当有言実行本当にできないお馬鹿ちゃんなんだねぇ・・・

親:まぁ次はやっと・・・だけどな・・・

幸:それでも二人・・・でござるか・・・

兄:うぅぅ、うるさいなぁ・・・;いいじゃん、次は多分出るから;

慶:たくしかもさの名前変換なくないか?

政:主人公の名前がでねぇとはなぁ・・・

佐:唯一出てきたって子もなんかあぶなそうだしぃ・・・

兄:・・・次こそ・・でもギャグですこれは!!(ぐっ)

政:次こそ出れるんだろうな俺は・・・

幸:某も出たいでござる!!

兄:・・・でもこれ逆はーだけど・・・落ちは多分あいつ・・・(ぼそり)

親:なんだ?もう実は決めてるのか・・・?

慶:へぇ?誰だい?

佐:俺様も知りたいなぁ・・・

兄:・・・予定は未定・・・(逃走)

全「「「「「また逃げやがった!!!」」」」」(このやろ!!)




2008 2/27