18話 困った時の現実逃避
「!!」
政宗さんの声が聞こえる
今までの彼からは想像の出来ない切羽詰った彼の声
視界の端には、無数の影達が移動していく
とりあえず去ってくれたみたいだ、よかった・・・
「馬鹿!!何して・・・っ何で俺を・・・」
何でって言われても・・・
「な、と・・・なく・・・」
ゼーゼー息を吐き出しながら答える俺
でもその声は途切れててきっと政宗さんには上手く聞こえてないと思う
だってしかたないだろう;
身体が勝手に動いたんだもん
俺の動物的感が珍しく働いたんだ・・・うん
理由がかなり単純でごめんよ・・・政宗さん
「しゃべんなっ・・・傷が開く」
「梵!!」
「政宗様!!」
俺の上半身を持ち上げ、必死な顔で俺に話しかける政宗さんに
騒ぎを聞きつけたのか成実とこじゅさんが駆けつけて来た
成実はなんか泣きそうな顔で
こじゅさんは焦ったように、でも必死に俺らの状況を判断しているみたいだ
「・・・小十郎・・・っの手当て頼むっ、俺はあいつらを・・・っ!?」
悔しそうに呟き、駆け寄ってきたこじゅさんにそう呟き
後を追いかけようとした政宗さんの着物を俺はぎゅっと掴む
何故かはわからないけど、なんとなくだ
だって政宗さんも戻ったばっかりだし、相手があの人数じゃいくらなんでも無茶だろう
だってほら、あれって多分忍者だろ?
忍者って火炎放射機みたいに火ふいたり、木を簡単に吹っ飛ばしたりするんだろ・・・?・・・多分
丸腰じゃいくらなんでも危ないし・・・っ
などといろいろ考えながらの行動
掴んだと同時に身体に力が入り身体中に痛みが走った
「ッ・・・」
「・・・?」
「梵、とりあえず手当てに行こう、武器も持たずに無茶だよ」
俺の傍に寄り添いながらも成実が政宗さんに訴える
政宗さんは悔しそうな顔をしたけれど、成実の言う通りだ
武器を持たないでいくには無謀すぎる
ぐっと言葉に詰まった政宗さんだったがどうやら成実の意見を聞き入れたようだ
てか・・・
「ま、政宗・・・さん・・・」
「なんだ・・・っ」
「い・・・・てぇです・・・;;・・・くそっ・・・背中が・・・いたい、っす・・・・・っ」
痛くてあんま喋れなかったけど、マジどうなってんの、どうなってんの??俺の背中ぁぁぁ!!;;
洒落になんないくらい痛いよ!!;;
現実逃避に某忍者漫画とかのことを考えてたりしたけど限界だって!!;
今の訴えも、絶叫したいところ山々なんだけど痛くて情けねぇ声しかでなかったっ;
血でてる!!?;ねぇ、血でてる!!!?;;;;
失礼ながらも政宗さんにしがみついて痛みで“くぉぉぉぉぉ”と悶えていると
「お、落ち着け;」
「動くと余計血が・・・」
わたわたと慌てる成実と
落ち着かせようと止血のためか手ぬぐいをもつこじゅさん
やっぱり血でてるんだ・・・;;
あぁあぁぁ・・・成実頼むから揺らさないでくれ;痛いからっ!!;;
超激痛だから!!!;;
コジュさんも何かしてるけど何をしているっぽいけど見るのが怖い・・・っ
声出して痛みを紛らわそうとしてるけどどっちにしても痛いよっ・・・;;
に殴られた時とは比べ物にならないよ・・・この痛み
「小十郎、成実!とりあえず城戻るぞ!!;」
「はっ!!」
「お、おう!!;」
政宗さんの一言にこじゅさんと成実がすばやく反応する
腰に下げてる剣を持ち直し、辺りを警戒しつつ・・・
あぁ、かっこいいなぁ・・・
ごめんね、不謹慎な事考えてるよ俺
だってね、本当違うこと考えてないと痛いんだ
現実逃避をこんな意地でやろうことになろうとは俺も思わなかったよ・・・
それに熱いような寒いような・・・よくわかんねぇけど・・・
額から冷汗だか脂汗だか判らない汗が流れ落ち、なんかいろいろ気持ち悪い
「悪いな、少しゆれるぞ・・・」
政宗さんは俺を担ぎ上げなるべく揺らさないように走りだす
周りの気配を気にしているこじゅさん、成実が後からぴったり付いてきている
あぁ・・・天下の伊達政宗公に担がれる俺って凄いよね
しかもBASARAの伊達政宗だよ
そして小十郎さんと成実まで心配してくれて・・・
、俺、不謹慎だけどなんか嬉しいよ
元の世界戻ったらちゃんとゲーム買ってプレイしよう
政宗さんもいるし、慶次もいるし・・・
お金がないから中古になっちゃうかもだけどそこは勘弁してね・・・
・・・あ、そういえば慶次怒ってるかなぁ・・・
おいてっちゃったけど、後で謝んないとなぁ・・・
・・・・・・・・・・・
・・・いけねぇ、ちと眠くなってきた
だって政宗さんの背中暖かいんだよなぁ・・・
子供に戻った気分だよ俺
それに心中では結構騒がしい事思ってる俺だけどやっぱ流石にきつかったみたいだ
政宗さんの背中のぬくもりを感じながら
俺の意識はそこでプツンと途切れた・・・
NEXT
いらん舞台裏
佐:白Zっ、ちょっと!;短いよ兄さん!!;
兄:いや、だってよ、きりがいいからここでいいかと・・・;;
親:久しぶりにこっち(夢)の文章打ったから内容忘れてただろう青凪・・・
兄:それは事実だから否定しない・・・;;;
幸:それにしても長いでござるなぁ、この話・・・・
成:もう、18話なのになぁ、一向に進まないしよ
政:俺はこのままでもいいけどな・・・(ボソ)
幸:駄目でござるっ!!某たちの出番が全然こないでござるよ;;
佐:しかも慶ちゃんまた・・・
親:あいつなら拗ねてるぞ?あっちで
兄:本当なら今回出す予定だったんだけどね・・・管理人がアホだから
成:本当考えないで打ってるからな・・・
政:もっとプロットってやつをだな・・・
幸:ろくな物がかけないでござるよ、ただでさえ文才ないでござるに・・・
佐:まぁまぁ、とりあえずそこまでで、また舞台裏のがながくなっちゃうからねぇ
親:次回予告っ「どんないい子でも拗ねるとやっかい」だそうだ!
幸:次は出番あるといいでござるね・・・慶次どの・・・;
佐:慶ちゃんが復活してくれないと俺らまで出番こないからねぇ;;
成:ここまで見てくれてありがとうな!
政:見捨てないでまた見に来てくれな・・・!
2008 6/18
本当プロット考えようよ自分;;