17話 襲撃
いやね・・・まぁ
身体の力抜いたはいいんだけどさ・・・
ぎゅぅぅぅっと締め付けてくる伊達さんの腕
思いっきり抱え込まれている状態で首筋に彼の息がかかる
正直くすぐったいし・・・なんといっても
伊達さん力強すぎるんだよね・・・
「伊達さん伊達さん・・・痛いのですが」
「NO!伊達さんじゃねぇ!政宗だ」
「あだだだだだだ・・・・っ!!!」
バキバキッと腰が鳴る
人を抱きこんだまま腕に力をこめて・・・
っ・・・やめて!!;
せっかくなんかちょぴっと仲良くなれそうな雰囲気だったのに
あの、雰囲気ぶち壊し・・・;
「痛い痛い痛いっ痛いから!!!」
背中をばしばしと叩いて抗議する
折れる!お兄さん、俺の背中が折れるって!変な音を奏でてるから!!
人が真剣にじたばたと痛がっているというのにこの目の前のお兄さんは
「お前力ねぇな・・・」
力は弱めずボソッと一言
叩いているつもりだがどうやら全然効いてないらしい
・・・悪かったな・・・どうせヒッキーのもやしっこさ・・・
いい加減泣くぞ皆にそう言われると;
伊達さんは何が楽しいのか俺の腹をぐにーっと掴んで遊んでるし
だから男でも腹はデリケートだからつまんじゃ駄目って・・・
いちいち言うの疲れたぞこら;
「ひぎゃっ!!」
「OH・・・わりぃ」
突如、腹を摘んでた手を尻にあてがわれ、そのままぎゅっと揉まれたもんで
驚いておもわず変な声が出た
・・・あんた絶対悪いって思ってないだろう!!;
「ちょ、男のケツ触って何が楽しい!!?;」
「男のわりには肉付きがいいねぇ・・・」
腹にない肉がここに付いたかぁ・・・?
とか言いながらいい笑顔でケツを揉んでくる伊達さん
今何気にめちゃくちゃ失礼な事ぬかしただろあんたぁ!!;
うぅぅ、本気で泣くぞ・・・
癒し、誰か癒しプリーズ・・・
「うぅ〜慶次ー慶次ー、ヘルプミーセクハラ破廉恥ドSの女王様がここに・・・」
「An?あんたEnglishわかるのか?」
俺が慶次に助けを求めるとピタっと伊達さんの手の動きが止まった
驚いたように俺の顔を見てそういう
あ、腕緩まった・・・v
「へ・・・?英語・・・?嫌いだけどちょぴっとならわかる・・・」
一応やったんだ高校の頃
でも俺は英語とは相性が合わないらしくて覚えても覚えても覚えた隅から忘れてくんだ・・・
英語とは無縁になって喜んでた時に
『んじゃ何か英語言ってみろ?』って言われた時に『あいあむあぺん』と返して『は・・・』って鼻で笑われた事があった
・・・・・・・・・
むしろあの時大笑いされた方がまだよかったよ・・・;
私はぺんって・・・何?;
「ちょっとってどれくらいだ・・・?」
「あいどんとすぴーくいんぐりっしゅ」
自慢じゃないが発音はよろしくない・・・
「言えてるじゃねぇか」
「俺これしか言えない」
これもに言われた・・・
『しゃべってんじゃんEnglish』呆れたように言われて『あ;』っとそれで気づいた俺・・・
無駄に発音よくイングリッシュって返されて悲しくなった覚えが・・・
・・・あー・・・に会いたい
なんかほろりときた
今考えるとかなり虐められてた気もするけれど・・・
俺が一人勝手にしんみりしていたのが悪かったのだろうか・・・
「ぃ・・・いひゃいふぇす・・・はにゃひふぇくらはい・・・」
両頬をぐにっとおもいっきり引っ張られました、現在進行形です
伊達さんは不機嫌そうに目を細めています
口は笑ってるのですが・・・
「OH・・・Honey俺がいるのに何他の事考えてるんだ」
「はにふぃーふゃありまふぇん・・・」
抱きしめながらなおかつ頬を引っ張らないでください;;
抱きしめられてるおかげで動けない身体
これはちょっと暴れただけじゃびくともしません・・・
ついでに足も絡められました、動けません・・・
細いのにっ、伊達さん細いのになんで?;
「それに誰がセクハラ破廉恥女王様だ・・・?」
「・・・・・・」
ドSは否定しないのですね・・・;
ついでにそこも否定してほしかったよ俺は
ちなみに美人さんと遠まわしに褒めているつもりなんだけどな・・・女王様辺りが
やっと頬を解放され涙目になりながら赤くなっていると思う頬をさする
「そういう事を言う子犬にゃ躾とお仕置きが必要だよなぁ・・・」
「いやいやいや、躾も仕置きもいりませんから;子犬じゃないですから;;」
話が進まないよこの人と話してると;
しかも目がマジだ・・・本気と書いてマジと読む
そしていつまでこうしているの伊達さん・・・
でも頭をくしゃくしゃと撫でてくる手は言葉で言うほどきつくなく
むしろ壊れ物を扱うかのように優しい
始めは怖かったけど、それはあの姿になっていたためであり
実際は違かったんだって・・・
そうじゃなきゃいくら殿様でもあんなに人に慕われないだろう
・・・俺この人は嫌いじゃない・・・
「ッ」
腕の中のが急に大人しくなり微笑んでいた
それは脅えても、ひきつっている笑顔でもなく
自然な微笑み
思わず息をのんだ
こいつのこういう自然な笑顔は初めて見た
撫でていた手を止め抱きしめる力を強めた
“ぐえっ”という声が聞こえたが気にしねぇ
「だ・・・政宗さん苦しいんだけど・・・;;」
もごもごと腕の中で暴れるを押さえつける
成実と似てるっつーか、俺の周りにはあまりいないタイプだ
こいつは笑った方がcuteだ・・・
あんな辛気臭ぇ顔は似合わねぇ
ま、俺がさせたんだがな・・・
だが後悔先に立たずだ
今はこの顔が見れたことを喜んでおく
ふとが何かをじっと見つめていた
なんだ・・・?
その視線は俺の・・・背後?
「政宗!」
「ッ!!!」
咄嗟に感じた殺気
の声にバッと振り向くと木々の中から飛んでくるクナイや手裏剣
気づくのがちと遅かったか
よけきれねぇ・・・
せめてだけでもと咄嗟に抱き庇おうとしたが・・・
俺の背に別の衝撃が走った
「ッな・・・」
クナイなどが見えていたはずの方向に見えたのはの手のひら
そして地べたに倒れた俺を見てにこっと笑う
「ッ・・・・!!」
何かが刺さる音
戦場じゃ聞きなれすぎている音だが
今俺の耳には戦j時より鮮明にその音が聞こえた・・・
NEXT
舞台裏
親:・・・・
佐:何これ、シリアス?
兄:次は視線からお送りする予定です
政:・・・・・・
成:梵落ち込むな
親:なんかいつもどおりに笑って舞台裏できねぇな・・・;
幸:というか、こういうの本来は舞台裏要らないと思うのでござるが・・・
兄:それは言っちゃいけない
佐:てか慶ちゃんまた今回いないの?;
親:拗ねた男ってあてにならねぇ予告で言ってたのになぁ
兄:拗ねてるから出てこないってことで・・・(本編でもここでも)
成:嘘付けぇ〜
政:予定と内容が違ってきたからってごまかすな・・・
兄:俺に言わないで、青凪の奴に言ってくれ;
幸:次回予告、『痛いものはやっぱり痛い』らしいでござる
佐:・・・微妙な予告だね・・・
親:そりゃいたいものは痛いわな
政:中にはその痛いというのも感じないやつとかもいるだろうけどな
成:ホンダムとか、明智〜?
幸:明智どののは何か違う気がするでござるが・・・
佐:ある意味旦那もそうだよね・・・(大将にはM)
幸:ん?なんでござるか、佐助(にこ)
佐:いやなんでも・・・
2008 6/1