15話    ほのぼのっていいよね














「げ・・・一日!?;」





成実に起こされるまで俺は眠りこけていた
目が開いたときに成実の顔のドアップがあって驚いたよ;
でもまさか丸一日眠っているとは思わなかった
一応疲れてたんだな・・・それなりに;
ちなみに慶次は俺より半日早く起きていたそうだ
んで独眼竜さんのところに今は行ってるらしい
慶次一人で行って大丈夫なのかと成実に聞いたところ



「大丈夫だよ、始め俺も一緒についていったしな」



遠い目をしながら成実は言う
聞いてみると独眼竜さんは機嫌最悪だったらしい
目も合わせてくれなかったという



「殿がこれじゃ本当はいけないんだけどなぁ」




ごめんな、まだ会わせられねぇかもと謝ってくる成実
いいんだけど・・・時間かかるかな・・・
まぁ覚悟の上だけど俺がいるせいで成実が変な思いしそうで
そこが心配だ














はお前を戻す力がある」



俺は独眼竜に向かって言う
今なら成実の件をみているし
本来のこいつならわかるはずだ



「・・・・・・」



でもさっきから目の前の竜はだんまりを決め込んでいる
もう一回内容をこと細かく話した
の意思も伝えた
成実の件も話した



仏頂面で独眼竜を見ていたら右目に



「悪いな前田・・・、政宗様失礼します」



ふわっと持ち上げられたと思ったらそう告げられ
有無を言わさず独眼竜の部屋から追い出された
持ち上げられたまま・・・



「ちょ、片倉さん」

「悪いな、あいつと話させてくれ」



真剣な面持ちの右目に俺は仕方なくのいる部屋を教えた
どうやら成実は場所を教えてなかったらしい
確かに押しかけられても面倒っていったら面倒だけどな・・・



ガラッと部屋に入ると
成実とが押し倒し合って服を脱がしあっていた・・・




「「・・・・・・・・・」」




「げ;こじゅ・・・」

「あ、お帰り慶次」



俺に挨拶をしたは右目を見てピシッと固まったが・・・
そんなことより・・・
何?お前らそういう仲だったの・・・?



オレと右目がじとっと見ていると成実が服を直しながら慌てて言う



「ちょ、何その目!?;誤解誤解!!;真相は・・・」



必死に弁解しようと説明し始めた






〜回想〜





「成実って、結構こう見るとたくましいね・・・」

「おう!鍛えてるからな!!お前は細すぎだよ;」

「えーそんなことないよっ成実が・・・わ、すげー筋肉っ」

「だろだろー!!お前は・・・なんだこりゃ・・・白いし、ぷにょぷにょじゃねぇか!」

「ぎゃー揉むなー;わかってるよ脂肪だって;だから揉むなー!;」

「おまっ!?;ちゃんと食えよ!!;これ肉ってよりは骨と皮だぞ!!?;」

「博ク礼なっ!?;」

「ちょ、おま、まさか腹もこうじゃねぇだろうな!?;」

「うわ;捲んないでよ!;そういう成実はどうなのさー!!」

「おわぁ!?;!伸し掛かるな!;」

「あ、着物って面倒くさい、脱がしにくい」

「文句言うな!てか脱がすな!!」

「脱がさなきゃ腹筋見えないだろ!!」

「自分で脱げるわぁぁ!!;;」





〜回想終了〜





「てなわけであって・・・;」

「・・・なんていうか・・・」

「はい、アホですみません」



がペコッと頭を下げてきた
心なしかかなり反省しているようだ
右目も呆れたように見つめている
はぁっと溜め息をつきながらもを見据えている
その視線が少々キツイのでは成実の後ろにそそそっと縮こまった



「あの、その・・・」



小十郎を伺いながらが言葉を紡ごうとする
目線が少し反らされているのは仕方ないだろう



だが



「悪かった」

「!」



が言葉を紡ぐよりも早く右目が頭を下げた
それに俺たちは目を見開く
成実だけは普通にそれを見ていたが



「どうかしていた・・・本当すまない」

「え、えと」



しどろもどろでが頭を上げてくださいと右目に言う
まったくこの事態は考えてなかったらしい
右目はが言うにもかかわらずなかなか頭を上げようとしない
慶次ぃ、成実ぇとが助けを求める情けない声をあげる
成実は無理無理と両手をあげオレも苦笑しながら無理だと目で訴える
う〜と唸りつつも最終的には右目に頭を上げてくれと懇願する



「ごめんなさいっ!!;本当もういいですから頭上げてくださいっ;」



と、自分が畳に頭をつける始末



・・・お前が謝ってどうするよ;



成実も苦笑いしている
が涙目になってきているので右目がようやくここで頭を上げる



「すまねぇ・・・それで、悪い・・・政宗様を、元に戻してやってくれねぇか」



むしがいいって言われてもしょうがねぇが・・・
ぼそぼそと右目が言う
まぁ、仕方ねぇっていえば仕方ない・・・独眼竜をなによりも思っている右目のことだから
あんな態度にでちまったのも相当参っていたんだろう



「・・・俺は独眼竜さん達を戻すためにここにきたから・・・」



大丈夫ですよ、とは告げる



彼の言う事に嘘がないことを俺は知っている
成実も知っている
右目はそれを信じる事ができるか・・・



少しの間目を閉じ右目は口を開いた



「・・・信じる」

「え?」



信じる・・・と、右目が二度言う
成実を戻した事もあるが、お前の反応見てると本当普通のガキとかわらん
見りゃわかるのに俺もなんであんなことしたか・・・
そう言い苦笑しながらの頭を撫でる
触れる瞬間ビクッとの身体が震えたが
右目が優しい手つきで撫でていたので徐々に身体の力が抜けていった



「だから・・・怖がらないでくれ」



ぼそっと右目が言うとがぱっと顔を上げて
次の瞬間嬉しそうへへっと微笑んだ
右目はピタッと手を止めて



「お前、笑うと小動物みてぇだな」



ボソッと右目が呟いた
それを聞いたらしくが苦笑いしながら小動物って・・・;;と言い返す
悪い俺もそう思った・・・何回も
膨れるだろうからあえて言わないけどよ
成実がゲラゲラと笑う



「ちげぇねぇ!犬っころだ犬っころ!」

「な、お前だって犬だろう!!」



中型犬のテケテケ走るわんこ!!と叫ぶ
なんだとー!?;と成実が言い返しまたキャンキャンと二人で騒ぎ始める
どっちもどっちだよ
すっかり和んだ部屋の中、俺はふと外を見た



青くて丸い物がテンテンっと外に出て行く
・・・あれは?



「ま、政宗様・・・」



何故外に・・・と右目が慌てて部屋の外に出て行った



「馬鹿梵;あの姿のままじゃ外は危ないってのにっ!;」



成実も慌てての手を引っ張って外に出て行った
わわ;早いよ成実〜;
と、が悲鳴を上げつつズルズルと引きずられていった・・・






・・・・・・・






・・・え;







煤E・・ちょ!?;俺置いてかれた!!?;;

























NEXT








舞台裏




佐:お、ようやく話しが動いてきたねぇ

親:長かったなぁ・・・

幸:奥州のみで20話くらい行くかと思ったでござるが・・・

慶:大丈夫そうだねぇ

成:わからないぜ〜梵はプライドが高いからなぁ・・・

政:うるせぇ・・・;

兄:えと、あまり話が進まないんで今回はここまでで・・・

親:あ?こらこら勝手に終わらせるなって

慶:てか俺忘れられてる!!;酷いよ;

佐:慶ちゃん次出ないってことかな〜

成:いいじゃないかぁ始めから出てるんだから

慶:よくないよ;;寂しいだろ;

政:何とかなってくれればいいんだが

幸:政宗殿はとりあえず自分の心配でござるな(にこ)

政:黙れ幸村

兄:お前らがしゃべりはじめると収集付かなくなるから言ってるんだよ;

親:否定できねぇ;えと、次回予告『政宗のMはマゾのM!?』・・・?;

全員:・・・・・・・・;;

政:ちょっと管理人殺ってくる・・・

兄:狽、違う違う;間違えた(カンペ渡し)

親:『見た目Sは伊達じゃなかった!主人公危うしっ』

佐:それもどうかと思うけどねぇ;

政:やっぱ殺る

兄:てかその理論で行くと、真田、佐助、成実はSで元親と政宗、慶次はMってことになるな・・・

親:秤ス!?;;

慶:えー俺はノーマルなんだけど;;

成:うわぁ・・・微妙

兄:てなわけで二回目まして今回はこれで・・・;;

幸・佐:Sは、Sっぽくでござるな(ね)・・・

政・親:Mだってその気になればSになるんだぜ・・・

慶:あー・・・またなー;

成;怖・・・こんなんだけどまた来てくれなー;;





2008 4/26