第一印象は最悪だ










野郎どもと嵐の海に出たら仲間の一人が海におちて
助けに行こうとしたら急に視界が真っ暗になった






で、目覚めたらふさふさの毛
ぷにっとしていそうな肉球
視界は低く、周りは見知らぬ物ばかり


・・・何が起こったんだ?


己の身に何が起こったのか、何が起こっているのかわからず途方に暮れる




「わぅ・・・」(どうなってるんだよ・・・)




ポツリと出た独り言も声にはならず出たのは鳴き声


俺は・・・確かに野郎どもといたんだ・・・
嵐の海で、もう少しで四国にたどり着くって時に子分が落ちて・・・
んで飛び込んでそいつを引き上げたのはいいが
そこから大波が来て・・・んで・・・


そっから記憶がねぇ
どこなんだよここは・・・


なにやら四角い機械がたくさんあり
さわり心地がいい布
でけぇ扉


何がなんだかわからねぇ


八つ当たりとばかりにその辺の物を蹴飛ばしたりかじったりしてみる
だが、この小さな身体じゃ疲れるだけでなんの解決にもならねぇ




「くぅん・・・」(くそ・・・)




悪態つくにもこの情けネェ声・・・
冗談抜きで涙がでそうだ
わけがわからねぇ不安に押しつぶされそうになっているとき
扉からガチャガチャと音がなる




(誰だ?)




毛を逆立て、扉に向かって威嚇をする




「ただいまー・・・」




疲れたーと入ってきたのは・・・男?女??
とりあえず見たこともない格好をしていて、この部屋の宿主かなにかか?
いずれにせよ敵かもしれない相手だ
武器ももてないこんな姿じゃどうしようもねぇ




「ぐるるるるるるるるるるるるる・・・・」(なんだてめぇ・・・誰だ)




精一杯の威嚇
悔しくも声にはまったくをもってならない


俺の姿を見たそいつは一瞬驚いたかのように目を見開いた
そして何かを考え込むかのようにその場に立ち尽くした
見たこともねぇ服、なんかジャラジャラとしていて・・・
あとなんだ?この匂い・・・
肉の臭いか・・・?
野獣になっているからなのか鼻が微妙にきく
だが、そんなのどうでもいい
こいつが敵かそうじゃないかなんてわかるわけがなく
奴が考え事をしているその間に俺は逃げようとあちこちを歩き回った
だが、さっき余分な体力を使ったせいか足に力がはいらねぇ




(?なんだあれ)




四角い黒い物体
見たこともない機械
さっきはあまりにもいらだって不安でどうしようもなくて気づかなかったが
四国にも南蛮にもない物
ついついいつものこう、好奇心って奴がうずうずとわきあがってくる




がじがじがじがじがじがじがじがじがじ




「ちょ、こらっ;てめ、なにしやがる!!!;」
「がぅ!!!」(うぉっ!?;)
「それは食い物じゃねぇ、俺の財産叩いて買った暇つぶしだ」




ひょいっと軽々抱き上げられすげー驚いた
びびってたわけじゃないぞ!!;;
てか、暇つぶしで財産叩くのかこいつは・・・
抱き上げられて正面に向き合う形にさせられる
あれ・・・?こいつの顔どこかで・・・
微妙な違和感を覚えつつそいつは俺に問いかけてくる




「お前どっから忍び込んだよ・・・」
「がぅ」(しらねぇよ;)
「窓も閉まってるし玄関も閉まってた・・・」
「がぅ?」(そうなのか?)




というか、俺が聞きてぇよ;
どこなんだよここ;;




「・・・オスか・・・」
「がぅ!!!!!;」(ってぎゃぁ!!!!!;)




俺が疑問を投げかけていると急に床にねっころがされ
あろうことか男にはすげぇ屈辱的な足を開かされるという格好をさせられる
見るな馬鹿野郎!!;;
破廉恥だ破廉恥!!!!
恥ずかしさと情けなさに相手の手を噛み付こうとする




「100年はぇえ」
「ギャンギャン!!;;」(うぉ;こら離せ!!;;)




なのに、やっぱり向こうの方がでかい分上手だ
両腕を押さえつけられ身動きを封じられる
本来なら俺のほうが大きくて
こんな身体じゃなけりゃこいつなんざ軽々持ち上げられるのに
くそー・・・っ




「さて・・・どうすっかな・・・」




押さえつけた本人はなにやら思うところがあるのか考え事を始めた
大方俺の処分だろう・・・
どうする事も出来ない自分が悔しくてしかたない
すると
何を思ったかそいつは俺をじーっと見つめ始めた




「ん・・・?」
(?)




なんだってんだ??




「・・・変わった犬だなおい・・・」




犬・・・?
・・・・・・
犬!!!!!!?
俺これ犬になってるのか!!?;;;;
いや、せめて狼・・・そう、狼とでもいってくれ!!;;;
子犬、四国の鬼といわれたこの俺が子犬・・・!?
・・・涙でそうだ・・・ちくしょう・・・;;


俺が悲しみと情けなさで沈んでいるのを知らずか
そいつは俺の腹をくすぐり始めた




やめろやめろ;;
俺は今悲しみにくれているんだくすぐるんじゃねぇ;;


止めてほしくてもどうする事もできなくて
俺はそいつをじぃっと見つめる




「くーんくーん;;」(頼むからやめろよぉ;;)
「・・・やっぱ、はり紙はって誰か飼い主を・・・」




俺が鳴くとそいつは手をピタッと止め
飼い主を探すとかいいはじめやがった
冗談じゃねぇ!俺は犬じゃねぇ!狼だ!!!(多分)




「ワン!!!」(喰らえっ)
「ぎゃ!!」




そいつにめがけて思いっきり頭突きをかます
ぼふっとそいつにあたると痛かったのかそいつが叫び声をあげた
この姿でもやれるときゃやるんだな・・・
ぐりぐりとそのまま頭で独眼竜でいうダメージという物を与えてやる




「てめっ、人の大事なところに頭すりつけてんじゃねぇこら!;」
「くーんくーん」(ん?やりすぎたか?)




しかたねぇからぺろぺろと舐めてやる
確か痛いところは舐めれば治るってな!!
この身体でもダメージを与えられるって事に俺は感激したぜ




「ちょ、あっ、舐めるなこらっ!!!!」
「キャン!」(いてっ)




急にしりを叩かれて怒られた
なんだぁ?せっかく舐めてやってたのに;


俺はギャンギャン怒っていたが、そいつが舐めるなといった時の微妙な声を思い出し
改めて自分が舐めていた場所をみつめる


うぇ・・・すまん;;;


よく見ると場所が場所だ・・・とりあえず俺が悪かった
てか、男かこいつ・・・
感触がな、むにゅっとしていたんだよな、うん
中性的な顔してるから微妙だったんだが・・・




「・・・あー・・・くそ・・・」




相手は罰が悪そうに頭を掻きつつ
俺を置いてどっかに去っていきやがった




ちょ、ま、置いてくな!!;
野郎の股間なんか舐めた俺も俺だけど・・・うぇ
やられたあいつはもっと悲惨だよな;;;


俺はちびっ子くて脆い身体を懸命に動かし
奴を追いかけた














ここは脱衣所って奴か?
奴の脱いだ着物らしきものがおいてある
そういや、俺は犬なんだからこの匂いかいでおけば奴がどこにいようともわかる・・・




「あー・・・」
「わん!」(いた)
「・・・・・・」




てか、風呂ってんだから風呂にいるんだよな・・・;
奴は驚いたように俺をみつめている
てか、細いな・・・
一応筋肉は多少なりともついているが
ちゃんと食ってんのかこいつ




「・・・お前やっぱ飼い犬か・・・?」
「わふ?」(あん?)




飼い犬のわけねぇだろう
れっきとした人間だ!!
失礼な奴だなとカリカリ湯船をひっかいてみる
・・・なんで出来てるんだこりゃ・・・?
木でもねぇし・・・露天なわけもねぇ・・・




「お前の飼い主は風呂好きだったのかぁ・・・?」
「わんわん」(おう?俺は風呂は好きだが・・・)




ひょいっと軽々抱き上げられ湯船の上に上げられる
おぉぉ、たけぇ
船にいるときも不安定だがこっちの方がちぃとばかしこぇえぞ?;;


そいつは俺を落っことさないように己の身体にくっつけ
そのまま湯船の湯の中に入れられる




ボンッ!!!!!




・・・・・・・・・・・・・・・
視界が変わった




「・・・・・・」
「・・・・・・」




さっきまで大きかったそいつは俺の身体のしたに
俺といえばそいつにのしかかる状態で・・・
そいつは零れ落ちるかと思うくらい目を見開き固まっていた






















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双子ズ+@の舞台裏

兄「変態だ・・・」
佐「変態がいる・・・」
チ「ちげぇぇぇぇええええ;;;不可抗力だっ変態じゃねぇ;;;
兄「ちなみにどうでもいいのですが公式とは違って元親はオッドアイ設定です」(カンペ見)
佐「名前変換なくてごめんなさいっ」
兄「ついでに下ネタ多くてごめんなさい」
佐「でもこれからもたくさんあると思います下ネタ」
兄「元親だから・・・」
佐「変態だから・・・」
チ「だから変態じゃねーってんだろぉぉぉぉおお;;;」
兄「だってねー」
佐「人様の股間いじるんだもんねぇ」
兄「佐助・・・もうちょっとオブラートに包んで言おうせっかく可愛いんだから」
佐「兄さん俺様そんなに可愛くないよー」
兄「お前は俺にとっては凄い可愛い弟さ」
佐「兄さん・・・」
チ「おーいコントやめろー;;兄弟愛が美しいのはいいがここは夢だぞー;;;」
兄「チカサイドではこんなでした★」
佐「次もまたよろしくねっ」
チ「なんだ・・・?俺はシカトかおまえら・・・;l
佐・兄「ではー」
チ「おいー・・・・・・・」




2008 9/29