お犬様は朝が好き・・・?
「ふぁああすっげぇぇえええ、すげぇよっ」
外が明るんで朝早々に目が覚めた長曾我部元親
そいつの朝っぱらからのでけー声が響く
俺はというと久々のバイト休みの朝・・・
本来なら一日中寝ているというプランがこいつの生活用品の買出しになるという
なんとも面倒な買い物という用事ができたうえ
本来は午後から出かけるというプランが
こいつのこの声によってもろくも崩されようとしていた
そんな俺はまだベッドの中・・・
「、っ起きろよっ外がすげぇっ」
「・・・・・・」
まだ寝かせろ・・・疲れてんだよ俺は・・・
もぞもぞと暖けぇ布団の中にもぐりこむ
この心地いい状態をそう簡単に壊されてたまるか
「なぁ〜っ起きろよぉっもう日が昇って結構たってるぞ〜」
まだ7時だよ馬鹿
ゆーとーせーの朝じゃねえんだから・・・
規則正しい学生じゃねぇんだよ俺はよ
不摂生まっしぐらの夜型学生プラス低血圧だから寝起きも最悪・・・
だから寝かせろ
「なぁ、なぁ、鉄の馬が走ってるぞっ家もでけーのばかりだっ」
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ
・・・・・・
揺するな・・・
「しかも、空に大きな機会の鳥が飛んでるぞってか寝てばかりだと牛になるぞっザビーみたいになるぜっ」
・・・
だれ?
わからねぇけどなんか不愉快だぞ
「・・・悪いそりゃねぇな・・・お前細いし顔も結構美人だしな・・・それにかわいいし・・・」
・・・;;女に言えそういうのは
てか、独り言多いなこいつ・・・
「・・・・・・・・・・・」
あ、黙った
これで申しばらく寝られる
と、俺は思って再び目を閉じた
あまりうるせぇからしかたねぇから後1時間くらいしたら起きてやろう・・・
しょうがねぇ・・・
静かになった部屋に安心して再び安眠を装うとした俺・・・
なんでそこで寝ようとしたんだ・・・
後になって思った
バン!!!!!
ガッシャァ―――――ン!!!!!!
・・・・・・・・・・
WHAT・・・?
数分後居間の方からなにやら割れる音が響いた
しかもそれはひとつではない
これを境に
ガッシャン!!
ビチャッ!
・・・・・・・・
起きざる終えないだろうが・・・
「・・・モトチカサンナニヲシテイルノデスカ・・・?」
「あ・・・;;;;;」
奴がいたのは台所
そして周りには・・・俺の見間違いじゃなければ
奴の足元には散乱した卵
割れたコップ
なぜか転がるキャベツ
で、悲惨なことになっている電子レンジ・・・
んでその近くに立ち必死で片付けようとしていたのか雑巾をもつ耳の垂れ下がった犬男
・・・・・・
「えと、あの・・ちょっと腹がへって・・・な」
もごもごと気まずそうに俯きながらいう元親
その足には割れた卵がへばりついている
ついでに頭にも・・・・
何したんだお前は・・・
「んで、その・・・」
「で?」
一応理由を聞くのは俺の頭が現状と向き合うのを拒否しようとしているのもある・・・
あと、言い訳でも一応聞くものだ・・・
くそ眠いのを我慢して聞くんだ、ありがたく思え
腕を組み、欠伸をこらえながら聞く
多分俺の目つきは最悪だ
「えーと・・・だな;;」
言いずらそうにうつむく図体でかい犬男
悪いことをしたという自覚はあるのだろう
耳は垂れ下がり、その表情も情けなく、眉が八の字になっている
「・・・いいから、理由言え、とりあえず・・・」
再び出そうになった欠伸をかみ殺しながら言う
正直寝たいんだがこれを片付けないことにはもうどうしょうもない
蝿がたかる台所なんかで調理したくねぇしな・・・
「・・・その、朝飯、作ろうと思ってだな・・・」
「・・・・・」
「でも、俺のいた時代と勝手がちがくて・・・」
「・・・・・」
「その、悪かった・・・」
・・・・・・・はぁ・・・
理由を聞き、目を細め、ため息をひとつつくと
ビクッとチカの耳が反応した
怒られるの覚悟か尻尾がプルプルしている
俺は悲惨な事となっている台所全体を見渡し
それからひとまず洗面所に向かい雑巾とタオルをもって戻る
その間もチカは俺のその様子を耳をたれさせながら大人しく見ている
「ほら」
「?;」
「・・・片付けるからお前シャワー浴びて来い」
「・・・へ?」
とりあえずタオルでグイグイとこびりついた卵を拭いてやる
そのまま歩かれたんじゃ、無事なフローリングも悲惨なこととなる
第二次災害はおこらねぇようにしねぇとな・・・
俺の言葉に一瞬何を言われたかわからなかったのかきょとんとするチカ
「え・・・でも・・・」
「いいから行け・・・、朝飯作っといてやっからよ・・・」
「お、俺も手伝うっ」
わたわたと慌てながら言うチカをシャワーに押しやりながらため息をつく
んで情けない顔の状態の奴を見つめ
「・・・んじゃ飯の時は手伝ってもらうからとりあえず入っとけ」
酷い様だ、と何度目かのため息をつきながら言うと
”う゛”と言葉を詰まらせた
ため息が出るのはご愛嬌だ・・・
とりあえず怒らなかっただけいいと思ってくれ
・・・というか怒れねぇし
一応結果はどうあれ寝てる俺に朝飯作ろうとしてくれた、
その気持ちはありがたく受け取る・・・
第一嬉しかったし・・・
「ご、御免な・・・?」
「いいっての・・・ほら、洗って来い」
ちゃんとシャワーと、シャンプー、温度の調節などなどの説明をし
申し訳なさそうに謝る元親の背中をポンと叩き風呂場に入れた
・・・・
さ〜て・・・
「片付けるか・・・」
面倒くせぇけど、卵・・・
サルモネラ菌・・・だっけ?
繁殖されてもこまるしな・・・
まだ起きぬけの気だるい動きながらも俺はもそもそと掃除に取り掛かった
電子レンジには卵がこびりついて
キャベツには・・・キャベツにも卵がくっついている
しかも何故かキャベツは熱をおびていて・・・
あいつ、何でキャベツ温めてるんだ・・・?;
・・・・・・
冷蔵庫の中が多少気になったので覗いてみようと
扉に手をかける
なんとなくいやな予感がしてならないのは俺の気のせいか・・・?
ガチャっと扉を開けると
「・・・・・・・・」
調味料という調味料の蓋が開けっ放し中身垂れ流しっぱなしのうえに
爺さんが来た時においてったビールが開いていて
中身はほぼ空っぽ・・・
んでもって漬物とかも蓋がちょっとっつ開いていてつまみ食いの跡が・・・
ないけど・・・毒とか入ってたらどうするつもりだったんだあいつ
本当に戦国大名か?
救いなのは冷凍庫の中身が無傷であった事・・・
昨日から何十回目かになる溜め息をつきつつ片づけを進めるべく腕をまくる
・・・包丁が床に刺さってやがるし・・・
とりあえず・・・午前はこれでつぶれるな;
NEXT
双子ズ+@の舞台裏
佐:早く更新したいとかいっておきながら・・・
兄:のんびり・・・てか遅いな;;;
親:・・・ごめんなさいっ(管理人代理)
佐:チカチャンが謝ってもねぇ・・・
兄:てか、管理人これの一個前のサブタイトルなんであんなタイトルにしたかど忘れしてまた読み返したらしいよ
佐:・・・物忘れ激しいっしょそれ・・・
親:まぁまぁ;;
兄:間開いてりゃ忘れるさ・・・(ふっ)
佐:とりあえずあれだね、チカチャンやっちゃったね
親:・・・おう;;
兄:てかお前ここにいちゃいけないんじゃないか?;
佐:だよねぇ;一応表舞台の人なんだからネタばれになるじゃん
親:狽ヲ;いいじゃねぇかっ;;
兄:普通は出てきてないキャラ出す所だよな舞台裏
佐:そうそう、だから俺様たちが出張ってるのに、ちかちゃん駄目っしょ
親:なんで今更言うんだよ;もう七話目だぞっ;;気にスンナよ;;
佐:俺様旦那に会いたいなぁ〜
兄:俺も慶次と政宗呼びたい
親:おぉいっキャラが限定されてるぞっそれだったら俺だって元就を・・・
佐:いじめられちゃうよ?
兄:泣かされちゃうよ?
親:・・・・・・・・・・・・
佐:てなわけでちゃん見てくれてありがとうねっ
兄:また次な〜
親:俺はお前らに泣かされてるぞ・・・(涙)
2008 11/25